先ず自分

何故、自分は他者に無関心だったのか?
大人たちが喧嘩に明け暮れる
家庭環境があって
他人とは関わりたくないと思って
生きて来た。

他人と関わるのは
いつ口撃されるのか?
いつ嫌われるのか?
恐怖、不安だらけだった。

だから
他人と話す時に
体がギュッと緊張する癖がある。
またどんな人の前でもありのままでいる
ということが出来なかった。
どんな人に対しても防御を
とってしまう自分がいる。

しかし、これは他者との関係の中で
生きていく際に大きな障害となった。
一番際たるものは恋愛だろう。

自分の身を守る事にしか
関心がなかったから
相手を思いやる想像力に欠けていた。
相手に自分のありのままを
さらけ出すことが出来なかった。
そんな人間の恋愛が上手く行くはずもない。
いつも距離がある自分に対する
苛立ちから喧嘩をふっかけられ
喧嘩してはすぐに別れの
繰り返しだった。

だからこそ、
このクセづいた自意識を
変えていきたい。
自分はこの悪いクセを
取り払いたい、そう欲求している。

しかし、この問題の対処は
その場しのぎになりがちだった。
まず先に
自分はどんな欲求を持ち
どんな目的を持って生きているのか?
これを明確にしないと
他者との関係も見えてこない
自分が曖昧なままだからだ。