"歪んだ目"

目に映る"像"を歪ませずに観ること
対象を掴まえようと
力んで見てしまうと
途端に目の中の像は歪む
面白い。

目を力んで使えば使うほど
像に
「自分の都合・思い込み」が
入り込み、
微妙に歪めてしまう。

例えば
人間の意識は水平や正面の安定を好むから
石膏像で言えば首のねじれを実際よりも
少なくしたり、
両肩の傾きを水平に描いてしまったりする。

つまり
相手をありのまま見ているのではなく
自分の都合で見てしまっているのだ。

デッサンはそんな
自意識の動きさえ教えてくれる。